松坂大輔から田中将大へのプレゼント

松坂大輔から田中将大へのプレゼント

2014年、メジャー挑戦を果たした田中将大。
ただその移籍は、ポスティングシステム(入札制度)の新ルールをめぐって、日米の交渉が難航し、長期化していた。

その頃、田中に関係者を通じて思いがけない贈り物が届いた。メジャー球を1ダースだ。
新品のボールが6個と土でこねたボールが6個。メジャーでは試合直前に新品のボールをミシシッピ川の川底の土でこねて、滑らないようにしてから試合で使用するならわしがある。6個は、実際に使用するときと同じ状態にしてあった。

田中には伏せられていたが、このボールの送り主は、松坂大輔。
当時、松坂は所属球団が決まっていなかったため、レッドソックス時代の同僚・田沢純一に連絡を取り、手配したものだ。

後日、松坂はこう明かした。「やっぱりボールへの対応は一日でも早い方がいい。どうしても最初は“滑りたくない”と上腕部とか、日本時代には考えもしなかった箇所に張りが出る。早くそれを体感した方がいい」と自らの苦労から後輩のことを思っての贈り物だった。

松坂は名前を出さないように希望しており、シーズン中に会った際もこのことに触れなかったため、田中が松坂からの贈り物だったことを知ったのは今季終盤だった。そのことを知った田中は、すぐに関係者を通じて謝意を伝えた。 「本当にありがたかったし、凄く感謝しています。今度お会いした時にあらためてお礼したい」と話す。

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